【和訳&解説】Scarlett Johansson「Set It All Free」で学ぶ英語表現とメッセージ

音楽

どうも!

今回は映画Sing(2016年公開)サウンドトラックより、Scarlett Johanssonがボイスを務めたキャラクター「Ash」が歌う“Set It All Free”を取り上げます。

映画のクライマックスに用いられたこの楽曲は、キャラクターの内面の葛藤と解放を反映した重要な歌です。
この曲からは、単なるポップソング以上の「自分を解き放つ」メッセージが感じられ、英語学習者にも興味深い表現が詰まっています。

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曲の背景とテーマ

この楽曲は映画『Sing』の物語のターニングポイントとなる場面で用いられ、Ashが「自分の声を取り戻し、ステージで本当の自分を表現する」というモーメントにリンクしています。
また、Scarlett Johansson自身の歌唱参加という点も話題となり、俳優から歌手的な一面を見せる作品でもあります。
このように、「自己解放」「恐怖を乗り越える」「本当の自分で立ち上がる」というテーマがこの曲には込められています。

歌詞の引用と解説

“I followed my heart into the fire
Got burned, got broken down by desire”
(心のままに火の中へ飛び込んだの
そして、欲望に焼かれ、打ちのめされた)

ここでは「fire(火)」が情熱や恋心の比喩として使われています。
“followed my heart” は直訳すると「心に従った」ですが、英語では「自分の気持ちのままに突き進む」というニュアンスになります。
また “got burned” は「火傷した」ではなく、「痛い目を見た」「傷ついた」という比喩的表現です。
英語学習のポイントとしては、感情を「火」や「熱」で表す比喩が英語では非常に多いことが挙げられます。


自分の殻を破る決意

“I’m setting all the chains I’m trying to hide”
(隠してきた鎖をすべて外していくの)

“set free” は「解き放つ」という意味ですが、この一節では “chains(鎖)” が「過去の束縛」や「他人の期待」を象徴しています。
このように、英語では物理的なものを比喩に置き換えることで、感情の深さを表現します。

文法的には “I’m + 現在分詞” で進行形を作り、「今まさに解き放とうとしている」継続的な意志を強調しています。
英語で自分の変化を表すとき、進行形を使うことで決意や行動の瞬間を生き生きと描くことができます。


英語表現から見るメッセージ

“Set It All Free” の “it” は、厳密には「過去の痛み・恐れ・抑え込んだ自分自身」などを指しています。
つまりタイトルは「すべてを手放して自由になれ」という意味です。

この “set free” は映画や文学でもよく登場する重要な表現で、

  • “set yourself free(自分を解き放て)”
  • “set your mind free(心を自由にしよう)”
    など、自己解放を意味するポジティブな言葉として多用されます。

文法と語彙のポイント

英文文法ポイント意味・使い方
follow my heart動詞+目的語「自分の気持ちに従う」
got burnedgetの過去形+過去分詞「痛い目を見る」(比喩)
set free他動詞+形容詞「解放する」「自由にする」
chains名詞(比喩)「束縛」「制限」

この曲は短いセンテンスが多く、日常英会話でも使える表現が多いのが特徴です。


なぜ英語学習にもおすすめか

この曲は、以下の理由で英語学習教材としても優秀です:

  1. 語彙・構文がポップスとして聞き取りやすい
  2. メッセージ性が強いため、内容を理解しやすくモチベーションにつながる
  3. 比喩・象徴を用いた表現が、英語特有の感覚を身につけるのに役立つ

例えば、英会話で「燃えている」「本気だ」「解放されたい」というニュアンスを英語で出したいときに、この曲で使われている“fire”表現がヒントになります。


まとめ

Scarlett Johanssonの「Set It All Free」は、

  • 自分を抑えてきた過去からの解放
  • 内面と外面のギャップの克服
  • 継続的な熱意と自己表現の意志

というテーマを歌った深い楽曲です。
歌詞をそのまま覚えるのではなく、表現の意味・構文・比喩を意識して聴くことで、英語の理解力や表現力もぐっとアップします。

この曲を次に聴くときは、
「自分にとっての ‘fire’ は何か?」
「どんな殻を破って ‘free’ になるのか?」
そんな視点で感じてみると、より響いてくるはずです。

ではまた次回!