Daniel Powterの『Bad Day』の和訳│Haveの用法とイメージ

音楽

 今回はダニエル・パウターの代表曲「Bad Day」を題材に、
楽曲の世界観をやさしく解説しながら、英語の重要動詞 Have のイメージと使い方 を一緒に学んでいきます。

この曲は、誰にでもある「今日はなんだかうまくいかない日」を肯定し、
落ち込んでもまた前を向けばいい、そんなメッセージが込められた一曲です。

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Daniel Powterの『Bad Day』をの紹介


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「Bad Day」が描く世界観(歌詞の要約)

この曲の主人公は、何をしても空回りしてしまう一日を過ごしています。
笑顔を作っても心は晴れず、周囲からは元気そうに見えても、実は内心ボロボロ。
それでも誰かがこう声をかけます。

「今日はたまたまついていなかっただけだよ」と。

この言葉が、この曲の最大のテーマです。
失敗や落ち込みを“人格の問題”ではなく、“たまたまの一日”として受け止める。
そうすることで、気持ちをリセットして明日に進める、そんな優しさに満ちた楽曲です。


「You had a bad day」に見る Have の本質

この曲が英語学習の題材として優れている理由の一つが、
シンプルだけれど奥が深い表現 have a bad day です。

直訳すると「悪い一日を持つ」ですが、
意味としては「ついていない一日を過ごした」「嫌な一日だった」となります。

ここで重要なのが Have のイメージ=「所属」 です。

悪い一日が「あなたに属していた」
→ あなたの一日がたまたま悪かった
→ あなた自身が悪いわけではない

という、とてもやさしいニュアンスになります。


Have の基本イメージは「所属」

Have は「持っている」と訳されがちですが、本来の感覚は少し違います。
キーワードは 所属(belonging) です。

① 物の所属

I have a car.
(私は車を持っている)
→ 車が私に所属している、という感覚です。

② 考え・アイデアの所属

I have an idea.
(アイデアがあります)
→ アイデアが「私の中にある」というイメージです。

Do you have any questions?
(質問はありますか?)
→ 質問があなたに“所属”しているかを聞いています。


時間にも使える Have

Have は「時間」にも使えます。

I have time to talk with you.
(あなたと話す時間があります)

How much time do you have?
(あとどれくらい時間がありますか?)

ここでも時間は「あなたの持ち物=あなたに所属するもの」として扱われています。


空間・設備にも使える Have

お店や施設の案内でも Have はよく使われます。

Do you have a fitting room?
(試着室はありますか?)

We have private rooms.
(個室があります)

この場合も、「そのお店や建物に部屋が所属している」という感覚です。


Have と Eat / Drink の違い

ここでよくある疑問がこれです。

I have an apple.
これは
「りんごを持っている」なのか
「りんごを食べる」なのか?

答えは 文脈次第 ですが、Have の本質はあくまで「所属」です。

Eat や Drink は
→ 行為(食べる・飲む)に焦点があります。

Have は
→ 一緒に過ごした時間・体験・状況に焦点が当たります。

I had lunch with my friend.
(友達と昼食をとった)
→ 「食べた」よりも「昼食という時間を共有した」感覚になります。


「Bad Day × Have」が伝えてくれるメッセージ

この曲が伝えているのは、
「失敗した日=自分がダメな人間」という考えを否定することです。

You had a bad day.
これは、
「あなたが悪い」のではなく、
「あなたに“たまたま悪い一日が属していただけ”」
という、とても救いのある表現です。


まとめ

今回のポイントはこの3つです。

  1. Bad Day は“人生の失敗”ではなく“一時的な不調”を描いた曲
  2. Have の本質は「所属」
  3. have a bad day は「自分が悪い」のではなく「その日が悪かった」

英語は、単語の意味を日本語に置き換えるだけではなく、
「どんなイメージを持った言葉なのか」を理解すると、一気に表現が生きてきます。

少しでも参考になればうれしいです。
では、また次回。