スウェーデンが生んだ若きポップ・クイーン、Zara Larsson(ザラ・ラーソン)。彼女の楽曲『So Good』は、中毒性のあるビートとともに、聴き手に圧倒的な自信を植え付けてくれる一曲です。
この曲の歌詞は、実は「未来の確信」や「状態を詳しく説明する表現」の宝庫。今回は、ただ聴くだけではもったいない、中級レベルの英文法ポイントを4つのセクションで徹底的に掘り下げます!
Zara Larsson『So Good』の紹介
1. 確信度100%の未来表現: “Gonna” の真髄
サビで何度も繰り返されるのが、“You’re gonna…” というフレーズです。
引用例文:
“You’re gonna want an encore”
(あなたはアンコールを欲しがることになるわ)
【英文法のポイント】 be going to vs. will
学校では「will = be going to」と習うことが多いですが、この曲のような文脈では明確なニュアンスの差があります。
- will: その場で決めたこと、あるいは漠然とした未来。
- be going to (gonna): すでに兆候があること、または**「話し手の中では確実だと思っていること」**。
ザラはこの曲で、自分の魅力によって相手がどうなるかを「予言」しています。単なる予想ではなく、「私がこれだけ最高なんだから、あなたがアンコールを欲しがるのは当然の帰結よね」という強い根拠に基づいた確信が、この “gonna” には込められています。
[実践!SNSで使えるフレーズ]
- “You’re gonna love this movie!”(この映画、絶対気に入るよ!=気に入る確信がある)
2. 状態を表す形容詞と「強調」のバリエーション
タイトルにもなっている “So good” ですが、なぜ “Very good” ではないのでしょうか?
【英文法のポイント】 副詞 “so” の感情的な役割
“Very” は客観的な程度を表すことが多いのに対し、“So” は話し手の主観や感情が強く入り込みます。
引用例文:
“My love is so good”
ここでは、単に「愛の質が良い」という事実を述べているのではなく、「(驚くほど)良いのよ!」という感嘆のニュアンスが含まれています。
また、歌詞の中には “Authentic”(本物の) や “Endless”(終わりのない) といった、強い意味を持つ形容詞が登場します。これらは比較級(more …)にせず、そのまま使うことで「究極であること」を強調する性質があります。
3. 熟語から学ぶ前置詞のイメージ: “Stuck” と “On”
この曲の面白い表現に、“stuck on it” というものがあります。
引用例文:
“You’ll be stuck on it”
(あなたはそれから離れられなくなる)
【英文法のポイント】 受動態的形容詞と前置詞の関係
“Stuck” は “stick”(刺す、くっつく)の過去分詞形で、「動けない状態」を指します。
- 物理的な意味: “I’m stuck in traffic.”(渋滞にハマっている)
- 心理的な意味: “I’m stuck on you.”(あなたに夢中だ/執着している)
ここで使われる前置詞 “on” は「接触」を表します。心が対象にピタッとくっついて離れない様子をイメージすると、このフレーズの「中毒性」というニュアンスがよく理解できるはずです。
4. 秘密のニュアンス: “On the low” の構造
歌詞の中に登場する “Keep it on the low”。これは日常会話でも非常によく使われる口語表現です。
【英文法のポイント】 前置詞句の副詞的用法
ここでの “the low” は名詞として扱われており、直訳すれば「低いところに(それを)置いておく」となります。
- 構造: Keep(動詞) + it(目的語) + on the low(補語/副詞的)
- 意味: 周囲に気づかれないように、目立たないようにしておく。
同じような構造に “On the DL” (On the down low) があります。これは「内密に」という意味の典型的なフレーズです。英文法的には、特定の「状態」を前置詞句で説明する形をとっています。
5. 語彙力を強化する単語リスト
曲をフルで楽しむために、文法と一緒に覚えておきたい単語をまとめました。
| 単語 | 品詞 | 意味・ニュアンス | 文法上の注意 |
| Relive | 動詞 | 追体験する | 接頭辞 “re-” (再び) + live |
| Encore | 名詞 | アンコール | 日本語と同じだが発音に注意 |
| Authentic | 形容詞 | 正真正銘の | 比較級にすることは稀 |
| Middle | 名詞 | 真ん中 | “In the middle of…” の形で頻出 |
まとめ
今回紹介した『So Good』の歌詞のように、ポップソングには「生きた文法」が詰まっています。
教科書の例文では “It is good.” としか出てきませんが、アーティストはそこに “so” を入れたり、”gonna” を使ったりして、感情の熱量を調節しています。次にこの曲を聴くときは、ぜひザラがどのくらい「確信」を持って歌っているのか、その文法的な裏付けを感じ取ってみてください!
英語は、ただの暗記ではなく「感情の乗せ方」を学ぶことで、一気に自分のものになります。
ではまた!

